石黒産業エクステリアカタログVol.10
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【ブロック接合部へのモルタル充てんについて】●ブロックへのモルタル充てんは確実に行ってください。●鉄筋の入る空洞部だけでなく、鉄筋の入らないブロックとブロックの接合部、および基本形横筋や横筋ブロックの横筋用えぐり部にも、必ずモルタルを充てんしてください。〈ブロックのモデュール呼び寸法と標準目地幅〉ブロックを組積した時に、目地の中心線で示される長さおよび高さの寸法を、それぞれ、モデュール呼び寸法(長さ)、モデュール呼び寸法(高さ)と言い、この数値が組積時の基本寸法となります。(図:モデュール呼び寸法と標準目地幅参照)長さ方向のモデュール呼び寸法を【ML】、高さ方向のモデュール呼び寸法を【MH】と表記します。また、組積する時の標準的な横目地、縦目地の寸法を標準目地幅と言い、ブロックごとに指定しています。役物の標準目地幅は、基本形に準じて表記しています。図:モデュール呼び寸法と標準目地幅ブロック接合部へのモルタル充てん【縦目地の施工について】平成15年 国土交通省告示第463号の「鉄筋コンクリート組積造(RM造)の建築物又は建築物の構造部分の構造方法に関する安全上必要な技術基準を定める件」や、日本建築学会の「建築工事標準仕様書・同解説 JASS7 メーソンリー工事」の中には、一般的なモルタルを使用した普通目地と、充てんコンクリートがブロック内部から目地を形成する打込み目地の2つの目地施工方法が記載されています。弊社では既に、ほとんどの化粧ブロックの縦目地に充てん目地を採用し、施工性能を向上させています。【目地の施工上の注意】●打込み目地工法では目地を調整しながらモデュール呼び寸法通りに組積し、充てんコンクリート(モルタル)を良く突き固めて、後から目地を形成してください。意匠面の汚れが気になる場合は予め薄く目地モルタルを付けて充てんコンクリート(モルタル)の流出を防いでください。●充てん目地工法用のブロックでは2㎜のクリアランスをとらずに詰めて並べると壁の長さが不足することがあります。全体のバランスや配筋とのズレに注意して組積してください。【 化粧ブロックの縦目地仕上げについて】化粧ブロックには、製品寸法と目地形状に応じて3種類の縦目地仕上げを行ってください。標準目地幅10㎜標準目地幅0〜2㎜充てん目地(標準目地幅2㎜)充てん目地(化粧ブロック)通常の目地モルタルを使用し、10㎜目地で仕上げてください。セメントペースト等の薄目地で仕上げ、壁の長さや間隔を調整して組積してください。ブロック接合部の充てんモルタルを締固めることで、ブロック内部から目地を形成します。79モデュール呼び寸法(長さ):MLモデュール呼び寸法(高さ):MH充てんモルタルが入り込んで目地を形成する充てん目地ブロック寸法(高さ)標準目地幅(横)ブロック寸法(長さ)標準目地幅(縦)長さ・L標準目地幅〔縦〕高さ・H標準目地幅〔横〕標準目地幅2㎜標準目地幅10㎜標準目地幅10㎜横目地縦目地ブロックモデュール呼び寸法(長さ):MLモデュール呼び寸法(高さ):MH正味厚さ実厚さ標準目地幅2㎜標準目地幅398鉄筋のない空洞部にもモルタル充てんを行う鉄筋398398

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